REVIEW

残酷な天使のテーゼ

エヴァンゲリオンの主題歌としてあまりにも有名な曲。残酷な天使のテーゼ。

天使や宇宙、神話などの文言に引っ張られて、なんとかアニメのストーリーとリンクさせようとしか考えなかった。

中森明菜さんが「BELIEブライ」でカヴァーしてから、やっとアニメと切り離して歌詞だけを見てみた。

あくまで、僕の見解だけど、この歌詞って、母親が子供のことを見守っている姿と、成長していくにあたっての母親の葛藤を表現してたんですね。

月明かりの美しい夜。

生まれたばかりの息子が眠っている。

このまま時が止まればいいのにと
思ってしまう。

この子は、いつか夢を描き、
遥か未来を目指すときがくる。

私(母親)の元を去っていくことが
わかっていても、彼にはその翼があり、
夢を叶える力を、自由を教えてあげるのが
私の役目。

残酷だけど、
それが私に課せられた命題(テーゼ)。

いつまでも そばにいて守りたい。
それでも、命題を実行しなければならない。
この葛藤は続くだろう。

息子よ、その熱い情熱で、
私との思い出までも捨てるなら、
誰よりも光り輝く人になれ。

って感じかな。

原曲のイメージがあまりにも強烈だったので、明菜さんのカヴァーを聴いたとき、語りかけるような歌い方に少し違和感があった。

でも今は、母親の思いだとしたら、納得。

原曲が悪いということではなく、元々アニメの主題歌なので、それに合わせて製作しているわけだし、アニメのイメージとも当然合ってる。原曲あってのカヴァーなのだから。