2021.01.06

リチャード・ジュエル

(2019年)

Review

ネタバレ注意!

1996年。アトランタで実際に起きた、爆破事件をクリント・イーストウッド・ウッド監督が映画化。

誤った正義感と、証拠を精査する前に結論を出し、捜査・報道されてしまう、恐ろしさを実感。

犯人と信じるが故に(と思いたい)、証拠をでっち上げてまで起訴しようとする捜査官。FBI側から見れば、「正義感の強く、あきらめない捜査官」。下手するとジャック・バウアー級。

立場によって、正しさが変わってしまうのが、一番恐ろしい。

ジャック・バウアーなら、証拠を突き詰め、無罪と判れば命がけで助けてくれるが、そんな捜査官は本当にいるのだろうか?

誤った報道もその通りで、証拠を精査せずに報道し、誤っていることが判っても認めない。

既に恐ろしい時代です。

クリント・イーストウッドは実話の映画化作品が多い印象。

実話だから面白いのか、イーストウッドの手腕が素晴らしくて面白いのか、私には判りません。

また、今回のようなFBIやマスコミ批判となる映画は、日本はもちろん、アメリカでも、きっと簡単には作れないでしょう。

クリント・イーストウッドだから、許されるのかも。
だとしたら、その意義は大きいですよね。