REVIEW

2018.11.27

スリー・ビルボード

(2017年)

Introduction

ある田舎町。愛娘がレイプされて殺されたミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)

全く捜査が進まない警察に不信感を持ったミルドレットは、町の広告看板を借り、警察署長(ウディ・ハレルソン)への批判を掲示。

署長は町中から敬愛されており、町民はもちろん、息子や別れた夫からも責められるミルドレット。

なかでも警官のディクソン(サム・ロックウェル)はミルドレットへの怒りを隠すこともなく、広告看板会社の社長を暴行・脅迫する…。

Review

ネタバレ注意!

冒頭から淡々と進んでいくので、少し退屈な印象。

ところが、警察署長の突然で意外な行動で、一気に作品の世界に引き込まれる。

悲しみには5段階あり、その第2段階が“怒り”だという。

人は、深い悲しみから身を守るためなのか、“怒り”に集中することで“悲しみ”から逃れるのかもしれない。

その一方、“怒り”を誰かにぶつけても、救われないことも解っている。

それでも“悲しみ”と“怒り”の間で葛藤し続ける…。

それが人間なのかも…。