REVIEW
2018.10.15
ザ・サークル
(2017年)
Introduction
テレフォンオペレーターとして働くメイ(エマ・ワトソン)。もっとやりがいのある仕事を求めていた。そこへ、人気SNSを提供する企業、サークルへ転職の話が舞い込んでくる。
メイはすぐに転職を決め、刺激的な日々を送り始める。
SNSで世界を変えようと理想に燃える経営者ベイリー(トム・ハンクス)に共感したメイはサークルに没頭していくが…。
Review
ネタバレ注意!経営者ベイリーのイメージはスティーブ・ジョブス。情報をすべてクラウド化。Googleもだけど、アップル批判なのかと思った。
情報が利用されるという作品は昔から結構あれど、クラウド化やFacebookなど現在の状況に即しているので、よりリアル。
クラウド化は便利だけど、どこまで情報が守られるのか。ハッキリ言って信用できない。
情報の透明化とプライバシーの問題は微妙なようで実はハッキリしていると思う。
その境界線は誰もが持っているし、境界線の幅はおそらく大差ないはず。要は自分だったらイヤかどうか…。
何が一番怖いかって、朱に交われば赤くなる。
この作品の中でも、冷静に考えればおかしいとわかるはずなのに、みんなが間違った方向に向かってしまうこと。
おかしいと気づいている者もいるのに、声に出さない、出せない状況になってしまうこと。
そして、おそらくその状態になると、自分は正しいことをしていると錯覚してしまうこと。
そういう過ちって世界的に見て、過去にもたくさんある…。