REVIEW
2015.07.10
セント・オブ・ウーマン-夢の香り-
Review
人生に絶望した盲目の退役軍人。フランク・スレード中佐(アル・パチーノ)。
クリスマス帰省の旅費を稼ぐために、アルバイトで訪れた青年(クリス・オドネル)との心の交流により、再び生きる意味を見出すまでを描いた名作。
フランクにとって、目的を果たすまで、見えない目の代わりでしかなかった青年。
いつしか、親子、兄弟、そして親友になっていく様子が感動的。
眼球をまったく動かさないアル・パチーノ。
反射的に動かしてしまうのが普通。細部まで神経を尖らせた演技は流石。
もちろん言うまでもなく、盲目の演技以外も素晴らしい。
最近は映画にあまり出演しなくなってしまった、クリス・オドネル。
昨年亡くなった名優フィリップ・シーモア・ホフマンの若かりし頃の爽やかな演技も楽しめます。
私の好きな映画ベスト10に必ず入る名作。
足が絡まっても踊り続ければいい…