REVIEW
2015.07.09
るろうに剣心
京都大火編
伝説の最期編
Review
明治時代初期の日本を舞台としたあまりにも有名なコミック作品を実写映画化。
新時代劇アクションとして海外からも注目を浴びたそう。通常の立ち回りでは身体に当てないよう、直前に引く。いわゆる寸止めがセオリーだが、究極のリアリティを追求した本作では、実際に当てることを求められたとのこと。
正直、普段のリラックスした状態の剣心を演じた、佐藤健の不自然さは否めないと思う。
アニメ作品が先行しているので、イメージを壊さない為にアニメ寄りに演じたのか、はたまた本当にリラックス演技がダイコンなのかは判らない。
大河の龍馬伝で演じた「人斬り以蔵」の演技が素晴らしかったので、あのイメージが残った状態で「るろうに剣心」の剣心役と聞いたときはハマり役だと思ったし、激昂した時の演技は文句無く素晴らしいと思う。
端正な顔立ちをすっかり隠した藤原竜也。演技力は折り紙つき。今回も期待を裏切らない名演技だったし、どんな姿をしてても藤原竜也。
最近活躍が目立つ、神木隆之介。まだまだ子役のイメージが強いのではないかと思うけど、WOWOWオリジナルドラマも良かったし、子役のイメージとは真逆の精神崩壊者的な役柄のほうが良い。
さすが世界的なダンサーとして活躍する田中泯さん。70歳とは思えないアクションです。
その他にもキャストが豪華な本作ですが、ネームバリューに頼らない面白さがあるし、本作品に対するキャストを含めた製作陣の愛も感じる。